生前整理とは身辺整理、自分がいなくなっても周囲の人が出来る限り困らないようにしてあげることです。

死後事務委任契約のところにも一部を記しましたが、遺族や死後事務委任契約者は葬儀や納骨の手続き、行政の手続きや入院費や施設費の清算代行等、大仕事が残っています。
そこに遺品の整理品が莫大にあると、何を捨てて何を残すかと遺族が整理をすると、数か月から数年要することも珍しくありません。そのため生前からモノを少なくして、残っているものをどうしたいかを遺族に意思表示をしておけば、遺族の負担も軽減されます。
生前整理の進め方は以下がお勧めです。
- 思い立った時が始め時。
「いつか」とか「来月から」とかではなかなかスタートしないかたが多いです。
- 「ダウンサイジングリスト」の作成。捨てるものと残すもののリストアップ。
齢を重ねてからの生活は、現役でバリバリ仕事をしていたころとは違い、子供独立して身軽な立場、生活必需品や生活資金もダウンサイジングが可能です。
- 残すものは最小限にしよう。
本当に必要なものはいつも使うものだけ。もったいなくてなかなか捨てられないという方は、選択の基準としてここ3年間一回も使っていないというものは、廃棄かリサイクルに出すことです。
- 常に必要なものかも判断する。
残したものも常に必要かどうかを意識して、使用しないものは廃棄かリサイクルに出しましょう。
- 最終的に超身軽状態に!
最後は処分品がほぼなくなっているのが理想的です。
整理するのは家財や洋服だけではありません。
銀行の口座やクレジットカードを一つにまとめて不要な口座、カードは解約する、デジタル機器等のIDやパスワードの一覧を作成して、遺族が分かるようにしておいてあげることも大事です。特に二年以上使用していない銀行口座は、年間1230円の手数料が微収されています。
今すぐ整理にとりかかることをお勧めします。
