相続対策
人間は年齢を重ねるごとに穏やかになると言われていますが、相続に関しては当てはまらない、このことは大前提として考えることが必要です。

「ウチはそんなに財産がないから大丈夫」という言葉をよく耳にします。
しかし相続で争いに発展してしまっている相続金額はご存じですか?
1000万円以下が33.9%、2000万円~5000万円が42.9%
争いに発展した約77%は5000万円以下の相続金額となります。
逆に資産が1億円以上は10.8%、更には5億円以上になると6.8%となります。
このように資産が多ければ多いほど、相続争いが起きていません。
この理由は資産家になればなる程しっかりと生前に準備をしているということです。
先ずは自身の財産は何がどれだけあるのかを整理して書き出してみましょう。
その上で以下のことを考えることが必要です。
- 分割対策
法定相続通りに分配した場合、奇麗に分割できる状態であるか。
【対策】一番分割しにくいのは不動産。不要な不動産がある場合は、生前に売却することをお勧め。
尚、ご家族の話し合いで合意するのがベターですが、これがなかなかうまくいかないものです。
【対策】遺言書を残す。 - 納税対策
相続税はかからない範囲で収まるのか。相続税がかかる場合はその相続税はどの位の金額になりそうなのか、その金額を相続人が収めることが可能な金額であるのかを確認することが必要です。
もし被相続人と相続人の預貯金の合計よりも、相続税の金額の方が多い場合は、納税の対策が必要となります。
【対策】受取人を相続人とした生命保険に加入をすることや、生前贈与をおこなう等々。 - 節税対策
相続税がかかることがわかりましたら、納税対策のほかに節税対策が必要です。
少しでも税金を安くしたいというは誰しも同じであると思います。
【対策】生命保険金の非課税枠の利用や小規模宅地等の特例の利用等々。
遺言書
ご親族への思いやりの形が「遺言書」です。以下を考えて
作成することが大事です、専門家に相談しましょう。
遺言書には二種類あり、自分で記入する「自筆証書遺言」と、公証役場の公証人に作成してもらう「公正証書遺言」があります。
自筆証書遺言、公正証書遺言ともに、メリット、デメリットがあります。
以下まとめましたのでご参考ください。

自筆証書遺言 | 公正証書遺言 | |
メリット | ・手軽に作成しやすい。 ・費用がかからない。 ・法務局で低価格で保管してくれるので、偽造や紛失のリスクがなくなった。 | ・公証人が作成するので、不備による無効のリスクがない。 ・公証役場で保管しているので、偽造、紛失のリスクがない。 ・検認が不要。 |
デメリット | ・不備があると遺言が無効になってしまう。 ・自宅で保管していると、偽造、紛失の恐れがある。 ・自宅で保管していると、検認の必要がある。 | ・手間がかかる。 ・費用がかかる。 |
自身が亡くなった後に親子や兄弟姉妹等の親族間で揉めることは、誰も望むものではありません。準備をしっかりとおこなうことで、親族間での争いごとをなくせます。
相続に関しては、人によってとても複雑なものもあります。
エイジケアコンシェルジュでは相続に詳しい専門家をご紹介することが可能です。
どうぞお気軽にご相談ください。